徽州曹素功 藝粟斎
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京毫水筆
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筆管の長さ:15.2cm
筆鋒の長さ:2.5cm
筆管の太さ:9.5cm
※手作りのため、サイズには若干の異同を含み置きください。
「京毫水筆」は兎毫を芯として、羊毫を巻いた兼毫筆です。
兎毫は先端が細く、中ほどが膨らみ、また末端にかけて細くなっています。先端に鋭い毛を集約するために、先端からわずかに下がった位置に”副毛”を巻いた筆が古くから造られてきました。
日本の製筆の世界では古くからおこなわれた製筆法として、筆の芯の付け根を紙で巻いて緊縛し、それに副毛を巻く製法があり、これを”巻筆”といいます。また”巻筆”に対して江戸時代に大陸中国から伝わったといわれる、芯を立てない、現在の筆の形状に近い筆を”水筆”というようです。
しかし大陸中国では広義には兼毫の小筆を”水筆”と言い、特に兎毫と狼毫、ないし兎毫と羊毫というように、兎毫が使用された兼毫筆が”水筆”と呼ばれたと考えられます。
民国時代の老周虎臣には著名な五種類の”水筆”があり、それぞれ“烏龍水”,“九重春色醉仙桃”,“臣心如水”,“大京水”と呼称し、併せて”五虎大将軍”と号し、盛名を得ていました。いずれも兎毫を使用した兼毫筆です。
この「京毫水筆」は、清朝後期に造られたと考えられる、同名の筆の構造を再現して造られています。外観も当時の筆を模して筆管は竹の表皮を剥いたうえで染め、紙のラベルを巻いています。製筆に必要な兎毫は日本では取れないので、このような兎毫を使用した兼毫筆は、かつては大陸から多く輸入されていたと考えられます。
清朝期には「水筆」ないし「京水」という名の筆が散見されますが、いずれも兼毫筆です。「京毫水筆」は兎毫を芯とし、羊毫を副毛とした筆という面では寫卷筆を幾分大きくした筆、という事も出来るでしょう。
「京毫水筆」は端正な楷書体、行書体、寫經に好適な筆です。
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2,800円(内税)
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