徽州曹素功　藝粟斎

筆管の長さ：16.7cm
筆鋒の長さ：2.2cm
筆管の太さ：0.6cm
※手作りのため、サイズには若干の異同を含み置きください。

純羊毫の小筆です。小楷・尺牘にすぐれた性能を発揮します。
中国の羊毫筆のふるさと、湖州のベテラン職人の手により一本一本丁寧に仕上げられています。実用の場面で羊毫筆の使用が盛んであった、民国時代の小楷用の筆を参考に制作されています。
材料は精選された山羊の足の蹄付近の、短く細かい毛を使用しています。もともとの長さが短い毛であり、毛の付け根から毛の先端までがきれいにまとまっているため、束ねて筆にしたときに自然なまとまりが生まれます
筆鋒の先端にみられる、半透明な飴色の部位が長く、細かい字であっても含蓄に富んだ点画が書き出されます。
この筆と対になる「玉容寂寞涙欄干」よりもやや小型の筆になります。

「梨花一枝春帯雨：梨花（りか）一枝（いっし）春（はる）雨（あめ）を帯（お）ぶ」は唐の詩人白居易が楊貴妃の悲劇をうたった「長恨歌」にでてくる一句で、前の句「玉容寂寞涙欄干」から続いています。
梨の花は春に咲く、白い小さな花です。「梨花」は楊貴妃のような美女の形容に用いられますが、霧雨のような江南の春の細雨、あるいは美女の涙にたとえられます。
この早春につくられた、小さな白い筆鋒をもった筆を「梨花一枝」にたとえ、古人の心を偲ぶことにしました。また良質な墨を含ませれば、春雨に濡れた黒髪のように、艶やかで美しい姿を呈するでしょう。

羊毫筆を使った小楷や小字に挑戦したいと言う方で、適当な小さい羊毫筆がなかなか見つからなかったと言う方に、自信をもってオススメできる筆です。

この商品について問い合わせる
この商品を友達に教える
買い物を続ける